ピーターの法則
書籍データ
著者:ローレンス・J・ピーター、レイモンド・ハル
訳者;田中融二
題名:ピーターの法則
出版年:1970
この本に書いてあること:
ピーターの法則という、「人はその無能レベルまで昇進する」という法則を提唱しています。
つまり、組織内で昇進を重ねるうちに、最終的にはその人が能力を発揮できないポジションに到達してしまう、という現象を指摘しています。
本書は、組織の構造や人間関係における普遍的な真実を明らかにし、管理職や従業員が直面する課題を鋭く分析しています。また、ユーモアあふれる用語や事例を通じて、組織での生き残り術や「創造的無能」のすすめについても触れています。
巷でいわれること+αの情報:
ここでいう組織は、しばしば会社を指して使われていますが、会社以外の組織でも適用されると書かれています。
能力の具体的な指標としては、肉体、感情、社交、知能を挙げています。情報化社会においては、PCスキルなどが追加される可能性があるし、今後はChatGPTに良い呪文を知っているかという知識もようきゅうされるかもしれません。
創造的無能の実践行動とは、昇進先階層では必須だと思われる能力の一部分を著しく欠いていることを見せること。ただし、現在の階層の能力とは直接関係ないこと。
どういう人が読むといいか:
『ピーターの法則』は、以下のような方々に特におすすめです:
・組織運営に関わる方々: 経営者、管理職、チームリーダーなど、組織内の人材配置や昇進に関する課題に向き合う方にとって、この本の洞察は非常に役立ちます。
・人間行動やシステムについて興味のある方: 人が働く組織やその仕組みについて深く理解したいという知的好奇心を持つ方にぴったりの内容です。
所感:
関連作品:
ようこそ実力至上主義の教室へ 主人公の綾小路は、目立つような行動をせず、手柄を他人に押し付けるように行動している。これはリーダー格となり無能に陥ることを避けるための創造的無能とは異なる目的であるが、行動は同じである。
(序盤しか読んでいないので、終盤は違う展開かも)